『星の王子さま』の作者、サン=テグジュペリの書簡集の中巻『ある人質への手紙』(みすず書房、2001年)は、『星の王子さま』出版前後の時期です。この中に、『星の王子さま』のテーマそのものと思われるメッセージが見られます。 …
017 王子さまはレジスタンス
『星の王子さま』は、単なる幻想的なファンタジーではなく、強烈なレジスタンスです。 1938年、ナチスドイツがオーストリアを併合後、軍事行動を拡大し、1939年9月にイギリスとフランスがドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が…
016 星の王子さま
私の人生において、『星の王子さま』を100回は読みました。最近は内藤濯さん以外の訳も多数出ています。それらも読んで見ましたが、私は内藤濯さんの訳しか読めません。『星の王子さま』は最高の文学作品だと思っています。内藤濯さん…
015 豊葦原の瑞穂の国
「豊葦原千五百秋瑞穂国」(とよあしはらの ちいおあきのみずほのくに)は日本国の美称です。が、現在の日本はこの美称に値するのかというと、Yesとはいいにくいのがおおむね現状ではないでしょうか。 美しい里山の風景がこのイメー…
014 隷属
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」というところの消える職業65%は、人工知能やロボットが取って代わるという意味でしょう。誰がやっても同じという仕…
013 2030年、エクサスケール
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」という予言(というより予測)は衝撃的です。2011+16=2027年ごろ、世の中が激変していることを示唆してい…
012 65%の都市伝説
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」という有名な予言をご存知でしょうか? 予言と言っても、うさんくさいものではなく、ニューヨーク市立大学教授である…
011 哲学が挑む
シンギュラリティは、かなりの衝撃です。あちこちで言及され、おとぎ話なんかではなく、相当程度ありそうな未来予想として扱われています。政府関係の文書にも言及が見られます。中学受験説明会で、シンギュラリティを用いて親子に対応を…
010 失敗だらけの人生
シンギュラリティで描かれた人体の未来、なんか奇妙に感じませんか? 病気がなくなるのは素晴らしいことに違いないし、人類の能力を向上させることも素晴らしいことに違いありません。そんなことするな!今のままがいいんだ!という発想…
009 人体2.0から人体3.0へ
シンギュラリティは、私のような凡人には、どうもSFを越えた、マンガにもならないほどの突拍子もないオカルトに見えます。でも、現在進行中の状況を観察すれば、「うさんくさい話」と切り捨てることもできず、私よりはるかに知性も教養…