人と防災未来センターへ
家ではモモさんが子どもたちに自分が阪神・淡路大震災の時にボランティアをしていた時のことを話すことが度々あります。
7月に神戸方面に行くことになり、せっかく行くならば…ということで、
阪神・淡路大震災のことをよく知ることができる『人と防災未来センター』へ行って来ました。
入館料大人は600円かかる(小・中学生は無料です)のですが、私たちが行ったときは夏季サービス?で、半額で入ることができました。
見学は一応コースがあってその流れに沿って見ていきます。
一番最初の震災追体験フロア(4階)にある「1.17シアター」という地震破壊のすさまじさを映像と音で体験するコーナーで、4年生の第三子があまりの恐ろしさに途中から私にぴったり体をくっつけてきて固まってしまいました。(途中で退場することももちろんできるようですし、被災体験のある方や妊婦さん、小さなお子さんには刺激が強いのでこのシアターの見学はとばすことはできます、という案内は事前にあります。)そのコーナーから終ってでてきても、恐怖のあまり顔が蒼白していたので、しばらく休憩することにしました。
10分くらい休むと少し顔色もましになってきたので、次のコーナーへ。映像で復興までの道のりのドラマを見たり、震災の記憶フロア(3階)に移動して被害状況の映像や写真、ジオラマ模型、資料などを見学しました。
「東海・東南海・南海地震による津波の記録」を示すたれ幕も。東南海・南海地震が発生した場合に想定される津波は15メートル(政府が想定している最大の高さ)だそうです。
防災・減災体験フロア(2階)では子どもにもわかりやすく災害や防災について学べるゲームや体験装置がありました。
実験ステージにて、「液状化現象」の説明や建物を倒れにくくするためには“すじかい”があるだけでぜんぜん違うことなどをボランティアスタッフさんから聞きました。
第一子はスタッフのおじさんから「これからはおにいちゃんが、お父さんお母さんを助ける番だよ」と言われていました。
この後は水害の映像を見たりしました。私は子どもの頃に水害の被害を自宅で受けたことがあるので、そのことを思い出したりしました。
また東日本大震災の被災地ドキュメンタリーの映像上映もやっていたのですが、今回は時間の都合でパスしました。
この日は土曜日だったですが、私たちの他に来られていた人たちは団体さんが数組、個人の方も数組という少なさでした。貸切状態でとても見学しやすかったのですが、もったいない気もしました。
2年生の第四子でもわかるかと思い、センター長をされている河田惠昭先生の書かれた「にげましょう」(共同通信社)という本をミュージアムショップで購入しました。
この本のメッセージはただひたすら『にげましょう』ということにつきます。
私たちは普段自分には起きたことがない想定外の出来事に遭遇した時に「逃げる」という行動が実は一番難しいのかもしれません。