パパの工作
ホームスクーリング3年生のハルは、工作が大好きです。ダンボール、ペットボトル、紙、粘土など、なんでも材料にしてしまいます。乾電池、電池ボックス、銅線、豆電球、モーター、スイッチなど電子部品もたくさん与えてあります。
パパは子どもの頃、それほど工作に興味がなかったので、ハルの工作好きは、パパから見ても驚異的です。
しかし、ハルの工作好きは、もしかすると、パパ譲りなのかも知れません。ハルが1歳になった時、パパは今の家を自力で前面改築しました。そのあたりのことは、相楽ねっとの家づくりのコーナーでレポートしています。じつはこのコーナー、けっこう根強い人気があります。
最近、子どもたちの外で遊ぶオモチャや道具が増えてきて、玄関に置いているけど、足の踏み場もないほどです。そこで、玄関前の、洗濯機と灯油タンクの間の空間を有効利用し、ここに物置を設置することとしました。臭突(白いパイプ)と槽蓋は、ここに住んで2年間使っていた簡易水洗トイレのものです。今は水洗トイレ(合併浄化槽)に変えたので、この臭突と槽蓋は使用していません。散水栓は、洗濯機用のものです。洗濯機は、5年前に大きなものを購入し、室内で使っています。以前使っていた洗濯機を屋外に置き、汚れのひどい物用にしています。
既製品の物置を買うことも検討しましたが、都合良いものはないので、自作することに。
8月30日に、臭突を撤去し、散水栓を移動。家づくりで、水の配管も自分でしました。童仙房は水道がないので、井戸水です。配管の全てを知っていますし、写真として記録に残してもいます。既設のコンクリートを切断、破砕し、散水栓ボックスを取り出し、土中の配管を露出して切断、新設。移設先のコンクリートを切断、破砕し、配管後、ボックスを据え付けました。
一連の工程、ハルが興味津々に見ていました。
洗濯機の土台と同じ高さで基礎を作ります。型枠を組んで、モルタルを打設。
ハルは、ならしたいと言いました。コテを与え、ならさせてみると、意外に使いものになります。初めてコテを使ったくせに、けっこう上手です。ふだんから工作好きであれこれ工夫していることが生きているようです。
ここまでは、8月30日の話。
その続きを9月13日にしました。基礎はこんなふうにできあがています。この上に物置を造っていきます。基礎の上に差しを置いて、ああだこうだと議論して大きさを決めました。
ハルは、どうやってつくるのか、前日からわくわくしていました。「いつからつくるの?」って何度も何度も聞いてきました。
何もないところに工作物が出来上がっていく様子が、たまらない魅力のようです。
あり合わせの木を使い、骨組みをこんな風に作りました。家づくりの際の木がいくらか余っていたもので、それを活用です。設計図はないので、ひとつずつ考えながら、現物にあわせながらの加工です。
まさに、正解のない工作。ハルは作業を手伝いながら、どうやって考え、どうやって工夫し、どうやってつくっていくのか、興味津々でした。すぐに正解がでないとあきらめてしまう風潮は深刻な危機。正解がないのがあたりまえであって、粘り強い取組こそが、生きる力のはず。