星の王子さまミュージアム(続き)

教会の外は、ガーデンです。

ガーデンの案内標が、ゾウをのんだウワバミです。じつはこの下の花壇の形が「ゾウをのんだウワバミ」なのです。このミュージアムには、いろんな仕掛けがいっぱいあります。仕掛けというか、メッセージが。

展示室に入ると、(実物大?)飛行機の模型があります。サン=テグジュペリは、飛行士でした。『星の王子さま』も主人公の「ぼく」は飛行士(作者そのもの)です。王子さまは、乗り物に乗らずに星を巡って地球へやってきました。サン=テグジュペリは、『夜間飛行』『南方郵便機』など、飛行機を主題にした作品も残しています。飛行機を通して、何を見たのでしょうね。

展示室の2階は、サン=テグジュペリの生涯を展示してあり、撮影できません。その先、再び1階へ降りると、夜を基調とした展示があります。また、あの人たち(王さまとか、事業屋とか)に会えますが、屋外とはずいぶん印象が違います。
手前に見えるのは、王子さまにとってかけがえのない1本のバラです。


これは、だれのこと?
「命令ばかりするこの人物は、実際には何の権威も持っていません。それでも、架空の地位や体面に傷がつくことを何よりも恐れています」

キツネもいます。美しい光景です。そして同時に、強いメッセージも感じます。それは言葉にはできません。「大切なものは目に見えない」のですから。

展示室の外は、フランスのおしゃれな通りが再現されています。

角をまがると、井戸があります。
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ……」
「そうだよ、家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目に見えないのさ」

ここで、ひととおおり、コースを巡りました。
「謎解きプログラム」は、これから、暗号解読に移ります。これが難しい。家族6人でよってたかっても、解けません。
ミュージアム内には、スタッフのお姉さん方が、そこここにおられます。謎解きプログラムで悩んでいると、声をかけてくれます。少しのヒントをいただくと、やったー!解けました!!
ここのスタッフのみなさん、とても感じがいいです。『星の王子さま』を心から愛しているのが伝わってきます。

夕刻、薄暗くなってくると、ライトアップが見事です。
サン=モーリス・ド・レマンス城と、フランス庭園。

「ウワバミの小径」の王子さま。
ミュージアムに行かれる方は、ぜひ、夕刻のライトアップを味わってください。

入館してほぼ3時間。たっぷりと『星の王子さま』を堪能しました。
そして、最後はミュージアムショップです。3人の子どもたち、このお買い物をとても楽しみにしていました。小遣いとか、貯めていたお年玉とかを、それぞれが持って行っていました。

これが、ショップで買ったもの全部です。ほとんどが3人子どもの買い物ですが、右端は、父、母、第一子の買い物です。
買い物を含め、ミュージアムにいたのは3時間半。
18時ごろになって、御殿場インターへ向かいました。

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あれもこれもすごくきれいで良かった、と、家族みんなの感想。私もそう思います。
でも、それって、「目に見えるもの」では?
あのステキな光景に、強いメッセージが散りばめられていました。見えるメッセージではなく、感じるメッセージ。「目に見えない大切なもの」って、何でしょうね? 子どもたちがそっと感じてくれれば、それでいいです。たくさん買った品物も、そこから感じてくれるなら、お金に換えられない財産でしょう。
 

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